エアコンは空気を乾燥させます。これはエアコンを使う限り絶対に解消できません。
加湿器も実は問題があり逆効果です。
でも、エアコンがガンガンに効いた部屋でも「乾燥を感じない」肌になることはできるんです。
◯◯君、顔にヒビ入ってるよ(笑)
以前に職場で男性先輩社員に言われたことです。
エアコンでバリバリに乾いた肌が水分を失いきり、ファンデーションにひび割れが入ったのを見つけられたのです。
普段はこういうデリカシーのないことを言う人ではないのですが、彼が社内飲み会の席で酔っていたためです。
ただでさえ1日室内にいて乾燥しているのに、終業後の社内飲み会。さらに乾燥した室内に閉じ込められるは、セクハラまがいの嫌味を言われるはで最悪でした。
ファンデーションが薄塗りだとすぐに乾いて崩れてしまいます。苦肉の策で、厚めに塗って化粧直しをしていたのですが、この日は社内飲み会の準備などで忙しく、トイレに行こうとしたところ例の先輩社員に引っ張り込まれてしまい…
夏も冬もオフィスの脱エアコンはどうやっても不可能
冷房はエアコンしか事実上不可能です。
冬はガスファンヒーターやオイルヒーターがあります。これに変えれば空気は乾燥しないんです。
でも実際は難しく、個人宅レベルじゃないと無理なんです。
ガスファンヒーター等なら乾燥ないけどオフィスには無理
ガスファンヒーターはガスを燃やした際に水分が発生します。だから湿度計がぐんぐん上昇します。当然、肌は乾燥なんてしません。
ただ、オフィスレベルになると相当パワーが必要となりガス代が結構かかります。また部屋全体を温めるには向いておらず、どうしても局所的に温かい場所とそうでない場所が生まれます。
オイルヒーターは個人宅なら可能だけど電気代が…
デロンギなどのオイルヒーターはご存知でしょうか?
電気でつなぐだけで風もニオイも何も出ない無音の暖房器具です。
本体内部のオイルを加熱して循環させ、空気を温めていく方式です。だから乾燥しません。
ただ熱効率が非常に悪いため、温まるまでに時間がかかります。特に空気自体を温める必要があるため、オフィスのような空間が広い場所だとなかなか室温が上がりません。
ただワンルーム等の自宅なら使えます。
それでも、思っている以上に電気代がかかります。明らかにエアコンのほうが安いです。
毎月2,000円くらいの差ならいいのですが、寒がりだと5,000円以上の差になります。そして消費ワット数が莫大なため、同時にドライヤーとか電子レンジを使うとヒューズが飛んだりとワンルームには使用が厳しいこともあります。
可能ならエアコン弱+ガスファンヒーターで乾燥が軽くなる
もし可能であるなら、エアコン弱でガスファンヒーターを補助的に使うと肌がかなり乾かなくなります。
冷気は下に溜まるため、どうしても足元が寒くなります。その点、ガスファンヒーターは地面に置いて使うため、特に冷える足元を暖かくカバーできます。
特に女性は足元がむちゃくちゃ冷えますよね。だからエアコンの設定温度はかなり低めにしても、ガスファンヒーターで補えば寒いと感じることはなくなります。
ただ、オフィスに寄ってはガス栓の問題でそもそも置けなかったり、ガス代工面とか本体購入代金、会社の許可とかがあって実現できないことがほとんどでしょう。
乳液で化粧直しはうまくいかない
エアコンで肌が乾燥すると、ファンデーションがヒビ割れしたり、シワに入り込んだりヨレたりします。また皮脂が多く出てきて部分的に崩れますよね。
その場合の対策としてよく見るのが、お化粧直しで乳液を使うというテクニック。
でもこれ、実際にやってみると結構難しくないですか?
私はどうも仕上がりが変になっちゃって気になります。他人には分からないのかもしれませんが、乳液を薄く均一に付けるのが難しいんですよね。どうしても乳液部分だけ質感が変わっちゃいます。
それに綺麗に仕上がっても、あまり潤いが続きません。一度化粧直ししたらそれが夜まで続いてくれるとありがたいのですが、あまり時間が経たない内に違和感が出てきます。
化粧水ミストはもっと崩れやすくなるだけ
もう1つ有名なのが化粧水ミスト。でも最近はあまりおすすめされないようです。
これもやってみたら分かるのですが、ファンデーション種類によっては崩れやすくなりますし、何より潤いが本当に一瞬です。
あと化粧室でやりにくいです。鏡の前でシュッ!シュッ!ってなんかね…って感じです。
エアコンで肌が乾燥しない方法がある
そもそも、同じ女性でも、エアコン環境で乾燥しない(乾燥するけど化粧直しまで必要ない)人と、以前の私みたいにガッツリ崩れる人に分かれると思います。
この違いって何?
というと、単純に乾燥だけじゃなかったんです。これは皮膚科学の本を読んで知りました。
たまたま帯状疱疹にかかったときに皮膚科の先生に乾燥肌について相談したときに、その時間が暇だったのかいろいろ教えてもらったのです。
肌の潤いレベルは湿っているかどうかじゃない
ずっと勘違いしていたのですが、肌が湿っているから潤いを感じるんじゃないんです。知ってましたか?
空気中の湿度と肌水分量との差が近づくと乾燥を感じるんです。
夏場って乾燥を感じにくいじゃないですか。まあ室内でエアコンが効いていると別ですけどね。
でも夏も冬も肌水分量って思っているほど差がなくて、秋冬に乾燥が気になる人は間違いなく、予想以上に夏も乾燥肌なんです。
だから肌水分量が低いから乾燥するというわけじゃなくて、あくまで外気の湿度が原因。
秋冬やエアコンが効いた部屋では湿度が下がっています。だから乾燥を感じるのであって、乳液や化粧水を付けても外気に影響がないから対策にならないんです。
乾いた肌 - 乳液の皮膜 - エアコンで乾燥した空気
という風に、乳液の被膜が乾いた空気が肌に触れさせないから乾燥を感じないんです。
ここがポイントで、エアコンが効いた部屋でも乾燥知らずの人の肌は、この乳液となる機能が強いんです。
肌奥の神経と乾いた外気のトゲトゲをいかに接触させないか?が重要
例えばマスク。
口の周りが乾燥してかゆいとか、粉が吹くということがあります。
こんなときはマスクをすると症状が軽くなるか全く出てきません。
なぜか?
吐いた息の湿気がこもってマスク内の湿度が上がるのもありますが、それ以上に乾いた外気と肌が遮断されるからなんです。
だから頬や鼻、目の周り、おでことかは、防毒マスクみたいなのを装着するか、何か代わりの方法を実現できるとエアコンの感想に負けなくなるのです。
これってつまり、外気の乾いたトゲトゲ刺激を、肌奥にある神経に触れさせないかどうかなんです。
だからワセリンって優秀なんです。
あれをベターっと塗っておけば、まず乾燥なんて感じないんです。肌水分量が低くても、ワセリンの被膜が外気と神経をシャットアウトするから。
だから保湿が重要というより、いかにメイクや素肌に影響を与えず、ワセリンたっぷりみたいな状況を肌に作れるかどうか?これがエアコン対策の最終解答というわけ。
パーソナル加湿器の過剰使用で肌はどんどん乾きやすくなる
エアコンで空気が乾燥するなら加湿器を使えばと思いますよね。私も使っていました。
オフィスの机に個人用のパーソナル加湿器を置き、常にシュワーとミストを出していました。
確かに乾燥がマシになるのですが、使いはじめて2シーズン後くらいから乾燥肌レベルがさらに悪化。年齢とかそういう原因かと思っていたのですが、どうやら加湿器の過剰使用が原因だったのです。
加湿器により自分の顔周りの湿度は上がります。なので低い肌水分量に対して湿度が離れるので刺激、乾燥を感じなくなります。
ただ、それは加湿器周辺だけの話。
さらに、パーソナル加湿器では使用距離が近いと肌に過剰な水分が付着します。これが問題になります。
肌に付着した水分は肌に浸透しません。そのまま蒸発するのですが、その際に肌の水分も引き連れて蒸発します。お風呂上がりに肌が急激に乾燥するのと同じ仕組みです。
ファンデーションからも水分が抜け出てしまうので、加湿器から離れると一気にひび割れが進行してしまうのです。
確かにパーソナル加湿器は便利なのですが、これに頼ってしまうと余計に乾燥肌が酷くなることもあるんです。
エアコンで乾燥しなくなると素肌が別人になった
私は皮膚科の先生の話から皮膚科学の専門的な本まで読み出しました。
理解度はたぶん半分もいっていないのでしょうが、今までにない知識が楽しくて楽しくて。それでこんな文章書いています。女性に限らず一度この世界に来ると、いや~余計なことしていたなあって思いますよ。
その結果、ファンデーションのひび割れは起きていません。
あの失礼な先輩男性社員から何も言われていません。
「最近さあ、肌綺麗だよね」
とかないんかい!?
とは思うのですが、彼は二次元おたく要素もあるので三次元では勝ち目ありません。
でも特に肌について言われることがなくなったので、彼から見てもメイクのり、維持ができているという証拠でしょう。
私がエアコン直撃でも肌が乾燥しなくなった方法は2つある
エアコンによる乾燥肌で長年悩んできた私ですが、皮膚科の先生からレクチャーを受けたことでスキンケアがガラッと変わりました。
その結果、今ではエアコンの風が多少直撃しても肌はバリバリに乾燥はしません。
100%大丈夫というわけじゃないですが、以前と比べると大違い。化粧直しの回数は減りましたし、場合によってはゼロのときも。
その理由が2つのスキンケア改革。
2週間は洗顔の我慢の地獄!そこを過ぎると慣れてビックリ乾かない
何を我慢したかというと、洗顔です。
洗わないとかではないです。角質培養という方法では洗わないそうですが、皮膚科の先生いわくあれは極端すぎてトラブルが多いとのこと。
私が実践したのは、今の洗顔時間を30%ほど短くするだけです。先生からは半分でもいいくらいと言われましたが、なれない内は3割程度ダウンでもいいとのこと。
女性の99%が勘違いしている丁寧な洗顔が乾燥原因
肌を触診されて言われたのが、
「洗いすぎですね」
という一言でした。
顔は洗いすぎるとダメというのは女性なら誰しも知っている知識。だから洗顔料もマイルドなものを選び、なるべくこすらず、丁寧に洗ってきたつもりです。
でもその丁寧さがダメ。
丁寧に洗うがゆえに洗顔時間が伸びてしまい、ある重要な成分が流出してしまいます。
一度セラミドが減りすぎると元に戻らなくなる
エアコンで乾燥する人、しない人の差は、具体的にはセラミドが多いか少ないかで80%以上は決まります。
セラミドは角質層にある油脂。水を大量に挟み込む性質があり、肌水分量の大半はこのセラミドが担当しています。
セラミドが多いと水分が多いだけでなく、油分と水分とが交互に並ぶため、外部からの刺激を肌奥に通しにくくなります。まさしく、乾いた攻撃的なエアコン空気に対して強くなるというわけ。
でも、このセラミドは1日で作られる量が限られています。
また厄介なことに、肌が乾燥していると作られにくくなります。つまりセラミド不足がひどいと、何をしてもセラミド量が戻ってこないことに。
角質培養で乾燥肌が治ったという人がいるのは、徹底して洗顔をしないからなんです。
なぜなら、セラミドは油脂なので、丁寧な洗顔で気づかない内にどんどん減ってしまうからです。
洗顔料は馴染ませるだけですぐに流す
いくらマイルドな洗顔料を使っていても、肌に付着している時間が長いとセラミドが減っていきます。
洗浄成分は汚れに付着した瞬間に脱脂したり吸着します。だから肌に馴染ませるだけでほとんどの汚れは落ちます。
汚れが落ちているのにクルクルとなじませると、洗浄成分の脱脂力が肌に影響し始めます。その結果、セラミド不足になり乾燥肌になります。
顔を洗うのではなく、洗顔剤を馴染ませて流す。これだけに徹底します。
最初の2週間は気持ち悪いけどその先はビックリ仰天
何かTVショッピング何かの宣伝っぽくなっちゃってあれなんですが、この洗顔方法にしてからエアコン環境下でも乾燥をほとんど感じなくなりました。
やはり洗顔でセラミドを失っていたようです。
でも、体感的にいつもより30~50%くらいの洗顔時間で、正直洗い足りない。汚れが残っていそうで非常に不快でした。
何かぬるつきが残っているような気がしますし、古い角質が溜まってくすんできたようにも感じました。
でも皮膚科の先生いわく、肌は急激な変化に対してしばらく様子見をするそうなので、2週間から1ヶ月で順応して正しい綺麗な状態になるとのことでした。
それを信じてかなり我慢して継続したのですが、確かに2週間目くらいから肌が明るくなった感じになり、同時に気持ち悪さも軽くなっていきましたね。
女性はスキンケアを変えるとすぐいいか悪いか自分の感覚で判断しがちですが、実際に肌がO.K.サインを出すのは最低でも2週間くらいかかるみたいです。
保湿ケアはコスメ選びで勝負あり!短時間で十分
洗顔時間を減らすだけでもエアコンの乾燥に負けにくくなりました。
でもそれだと、透明感が足りなかったり、ちょっと毛穴が気になりだしました。
そこで加えて利用したのがセラミドコスメです。
皮膚科でパンフレットが置いてあったNOVⅢを始め、複数のトライアルセットを取り寄せて使用してみました。
だいたい2週間1,500円くらいなので、1ヶ月3,000円でしばらく試せちゃいます。
肌に塗るならセラミドが一番ベスト
いろいろ魅力的な保湿成分がありますが、結局どれも満足してきたことはありません。特に潤いの持続時間です。
でもセラミドが不足しているから乾燥肌になり、エアコンの乾いた空気が刺激になってしまうのだったら、足りないセラミドを補えばいいだけ。
だから皮膚科でもパンフレットが置かれているのはセラミドコスメなんですよね。
色々魅力的な成分がありますが、乾燥肌で肌が綺麗なんて人はいないはず。だから乾燥を防ぐセラミド保湿化粧品が一番じゃないでしょうか。
セラミドは浸透して馴染むからパックもコットンも不要
セラミドコスメで気に入ったのは、その高い保水力と持続時間だけじゃありません。
皮膚科の先生に言われたのは、ただ肌に馴染ませるだけで十分ですよ、ってこと。
パックしたりコットンパッティングしてもほとんど意味は無いそうです。
一時的に肌表面の水分量が上がるだけで、1時間後にはほとんど元通り。むしろ角質細胞を水分でふやかしてしまい、余計にモロくなって保水力が低下。エアコンの乾燥した空気に耐えられなくなります。
洗顔も保湿も自分なりに丁寧に頑張るのは、ほとんど自己満足の世界ってことなんです。