関西人特に大阪人は子供の頃に親からよく言われる言葉があります。「吉本に入ったら?」や「将来吉本やな。」、「今から吉本行ってき。」などと言った事を言われます。
どんな時に言われるかといえば、何か面白いことを言った時や、勉強ができなくても周りからはおもしろいと評判の人気者だったりすると、よく親から冗談交じりにこれらの言葉を言われます。
でも、当たり前ですが本当に吉本入りしろという意味ではありません。将来、本当に吉本興業入りすると言ったら・・・そのほとんどは難色を示すか、猛反対です。
それはなぜか?やはり、「吉本=お笑い芸人=食えない」という根強い固定観念があるからです。この固定観念はこの先も薄らぐことがないと思えるほど強いものです。ただ徐々に応援してくれる率も高まってきていますがね。
関西ではローカル番組で吉本に限らず数多くのお笑い芸人さんが出演していますが、よく話題になるのがギャラの話しです。若手の舞台で1回につき500円くらいの激安で(コンビでも)、さらにそこから源泉徴収までされるとよく話しています。
そして、そのほとんどが吉本所属ということに加えて、松竹やその他プロダクションの売れない若手芸人まで全て「吉本」というくくりで見てしまいます。「吉本=お笑い芸人」という固定観念に加えて、お笑い芸人が食えないという現実を散々TVで聞かされるため、あまり親御さんは自分の子供がお笑い芸人になることを喜んで歓迎しない傾向にあります。
もちろん本気で「やりたい」という子供の意思を汲み取り、「やりたいようにやれ」という親御さんももちろん大勢います。ただ一般職業よりは反対にあう確立は確実に高いでしょう。やはり「吉本=ギャラが低い」というイメージが強烈なんです。
ビッグになれば取り分が増えて稼げますが、売れないうちはバイトの方が遥かに高給になります。そのため多くの若手芸人さんがアルバイトで生活費を稼いでいます。
そんな現実を知りつつも、関西、特に大阪の親、さらに言えば大阪のオカンは、面白いことを言った自分の子供や、明るいだけの子供に「吉本入ったら?」、「あんたもう吉本しかないわ。」などと軽く言うのです。
褒め言葉か、けなし言葉かどっちか?と言えば、それは褒め言葉の分類です。決してバカにして言っているわけではないと思います。
「お笑い芸人=食えない」というイメージを持ちつつも、関西ではお笑い芸人は非常に親しみを感じやすく、頑張っているというイメージも同時にあるため、他の地域よりステータスイメージは高いと思います。たぶん古い世代ほど偏見が強いでしょう。最近の世代は偏見の微塵もないかもしれません。
ただし、自分の子供となると話が別となるパターンが多いわけです。「サラリーマンになれ」、「技術者になれ」、「公務員になれ」、という親はいても、「お笑い芸人になれ」、「吉本に入れ」という親はまずほとんどいないでしょう。お笑いは見るものであって、するものではないというイメージなのかもしれません。
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