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人との接し方を覚えさせる重要性

コミュニケーション能力というものは、人がひとりで生きてはいけない以上とても大事なものです。
幼稚園も小学校も、あるいは中学校も、義務教育の本当の意味での一番大切な学習は、実は勉強そのものより、学校という社会体験のなかで人と接して覚えて行く経験だと私は思います。

幼児期に親ができることは、あいうえおを教えることだけではありません。あいうえおは大事です。小学校低学年でやる国語と算数は、すべてにおいての基礎となり、勉強という面でいえば土台です。
これを小さなうちから教えることじたいは悪いことではありません。子供が聞きたがったり、知りたがったりするタイミングにうまくあわせることができれば無理なく教えることもできるし、小さいうちのほうが案外とずば抜けた能力を発揮するものですから、思った以上に簡単に覚えてしまうこともあるでしょう。

しかし勉強ができても、いい大学に入っても、やがては良い会社に入ったとしても、最終的には誰か他の人間とともに仕事をしていくことになります。研究職についたところで、ひとりで開発研究をするわけではありません。

人との接し方がうまくなくても、それはかまわないのです。人にはそれぞれの個性があり、得意なこと不得意なことがあるものです。しかし、すべての人を拒絶して生きていくことは本当に辛いことです。また、受け入れることのできる範囲は狭いより広いほうが生きていきやすいのは事実です。

嫌な事、苦手なことがあったら、小さいうちからそれを経験したことを親としては「ありがたいことだ」と思いたいものです。そこで、辛い経験、大変な時の乗り越え方を自分なりに覚えていけるチャンスだからです。
そういう時こそ、側にいる親が心のフォローをし、励ましながら、ひとつずつ克服していき、あるいは誰かを許したり、許されたりする体験を通じて「それでも人と交わって生きていくことは楽しいな」と潜在的に覚えさせていくことです。

孤独を愛するのと、孤独にしか生きられないのは別の次元の話です。まず親子の間でコミュニケーションをとることから、人との接し方の第一歩を覚えていくものです。

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